川西町東沢地区でフィールドワークを実施:夏合宿@置賜2017レポートその1

2017年8月25日から28日、山形県置賜地方へ夏合宿へ行って来ました。卒業論文の発表を行う4年生は1日早く合宿に入って3泊4日。2日目に3年生が合流し、2日間に亘って地元の方々とフィールドワーク&公開ワークショップという日程。「人と地域をつなぐ事業」との合同開催ということで、置賜広域行政事務組合のみなさんに全面的にバックアップしていただきました。


米沢で乗り換えてJR萩生駅集合の予定が、未明からの豪雨のため米坂線がまさかの運休。昨年の合宿も大雨と、よく雨に降られる坂倉研ですが、今回は振替輸送のバスに乗り無事に萩生駅へ。


駅前で集合。置広の方とご挨拶。すっかり天候は回復しています。


まず、レストランエルベで昼食。


もともと地元の方が始めたという農家レストラン。地の美味しい野菜をたっぷりいただけました。


エルベの隣、完成したばっかりというかまだプレオープン中(!)という「HOTEL SLOW VILLAGE」が1泊目の宿。カフェっぽいロビーでみんな一言ずつチェックイン。


午後から、早速卒論の発表会。ゼミ4年生14人に加えて、裏坂倉研学生2名もせっかくだからと発表。合計16人の発表を翌日の昼前までかけて行いました。


夕食は、再びエルベで。野菜たっぷりのアクアパッツァやパスタを堪能。


食後も発表。22時半ごろまで。長時間で大変ではありますが、教室とは違ってくつろげる雰囲気なので、疲労感はそれほどでもありません。こういう空間でゼミができるといいなあ。


一夜明けて朝食。この後、午前の卒論発表を無事に終えることができました。


置賜のインスタボードで遊ぶ人達。置賜地方は、おじさんの横顔に見える山形県の地図の中で「ヒゲ」の部分。庄内や最上など、いくつかある地方の一つ。山形の中でももっとも福島よりで、東京からのアクセスも良いことから、もっとその魅力が知られるといいなと思います。


バスで米沢駅へ移動。


3年生と合流し、「ミートピア」にて昼食。


午後は、フィールドワーク&公開ワークショップの会場となる、川西町東沢活性化センターへ。「人と地域」事業の受講者も含めて、全体で輪になってチェックイン。学生のほとんどは、置賜のみならず山形がはじめて。


続いて、今回フィールドワークの場を提供していただいた幸恵さんのお話。


縁もゆかりもない土地にお嫁に来た幸恵さんの苦労と、東京育ちの幸恵さんだから感じるお義父さんの実家の素晴らしさについて、想いをうかがいました。


現地に向かうにあたって、グループごとに作戦会議。ここに、地元の人も合流していただきます。今回は事前に4チームに分けて、少しだけ準備を重ねて来ました。チーム1は、地区の概況や課題を調べ、大舟地区をどのようにしていけば良いかというコンセプトを練り上げるチーム。チーム2は、どのように具体化するか、ランドスケープデザインや施設プログラムを考えてデザインやビジョンを提案をするチーム。チーム3は、幸恵さんの実家のポテンシャルをみんなで共有するため、ドローンやGoProを使った映像制作を行うチーム。そしてチーム4は、翌日の公開ワークショップで、地元の人も含めた対話がうまく進むようにワークショップのデザインと進行を行うチーム。


いよいよ、現地へ。


幸恵さんに案内していただいて、敷地のあちこちを見て回ります。


山の中も。


田んぼの中も。


お義父さんへのヒアリングをするチーム。


ドローン撮影チームは、土地の全体を確認した後、試しに撮影に入ります。


研究室のドローン。コミュニティとテクノロジーの関係性を研究するプロジェクトで導入したもので、新しい視点の映像によって景観資源などのコミュニティでの管理がどう変わるか、対話のツールとしての可能性を探っています。実際に、森林の土地区分の調査などでは、ドローンによる上空からの映像を見ながら境界線を確定するといった形でも使われているようです。


本当に美しい場所です。


会場に戻った後は、明日の発表に向けての準備。


各チーム、何をつくるか、どのようにつくるかという方針まで決定。作業は今晩と明日午前中。


18時、進捗の報告をしあって、地元の方にコメントをいただいて終了。


宿に移動して、夕食。


夕食後も、作業場として使わせていただいた会議室で、準備作業が夜半まで。(ひと段落したチームから順次飲み会に突入)


今晩から2泊の宿は、「フォレストいいで」。


学生が宿泊したコテージ。


飯豊山を望む、自然の中の宿です。手前は、白川湖。5月には雪解け水で水位が上がり、幻想的な水没林になります。YouTubeにあった空撮映像

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