尾山台商店街でオープンゼミを(路上で)開催!


2017年4月27日、今年度3回目のゼミは、尾山台商店街にて。ハッピーロードの歩行者天国の時間帯に路上に椅子を出してのオープンラボを実施しました。

そもそものきっかけは、尾山台商栄会商店街振興組合の高野さんとの出会いでした。都市大との連携で尾山台商店街のこれからについて何かできないか、という話になり、いろいろできることはありそうだけど、まず尾山台のことをもっと知らないといけないし、学生が商店街に触れる機会ももっとあったほうがいい。ではどうするか。

尾山台商店街では毎年6月に、各商店主が先生になってたくさんの講座を店先でおこなう「まちゼミ」というイベントをやっているということを聞いて、じゃあ商店街で研究室のゼミをやったらいいんじゃないか。しかも、通りがかりの人に見える形で。というような、なかば思いつきの企画だったのですが、ちょうどゼミの時間帯が歩行者天国に重なっており、振興組合の事務所の椅子も貸していただけるということだったので、路上でゼミをやってみようということになりました。


サークルで商店街に関わっている学生もいますが、多くの学生は世田谷キャンパスに行くために通過しているだけで、あまり馴染みがない。ということで、まずは高野さんに商店街のあらましをレクチャーいただきました。


その後は、グループにわかれて商店街をフィールドワーク。


事務所から椅子を借りてきて、


路上に並べます。ホワイトボードやマイクは研究室から運んできて、ちょっとしたゼミ感を演出するとともに、通り行く人にも議論の内容が聞こえるように工夫。


路上がゼミの場に。歩行者天国の時間帯に路上でゼミを行ったのは、高野さんによると商店街史上初めてなのではないか、とのこと。なんと、小さくても歴史的な瞬間です。

まずは一人ずつ、フィールドワークの感想を。駅前の市場が住民の社交場になっている、意外と若い人の新しい店が多くてチャレンジできる商店街なのではないか、まったくシャッター街ではなくてすごく元気、など。

次に、どんなことを商店街でやってみたいかを聞いてみると、通りで飲食できるテーブルや屋台があったら足をとめて交流できるのではないか、お店のなかの一角を借りて学生が何かショップを出したらいいんじゃないかなど、具体的に、本当に実現できそうなアイデアがいくつも。

はじめての路上ゼミでしたが、みんな楽しかったようです。教室と比べて、匂いや風が感じられ、人の賑わいやまちの音があり、五感が開かれるとか、行き交う人が関心を持ってくれるのを感じて、まちに関わっている感じがするとか、頭だけではない、身体全体を使って地域にかかわり発想する入り口にはなったようです。高野さんは、こうした感じで歩行者天国を生かしたアクティビティがもっと増えるといいなあ、とのこと。

行き交う人たちが足をゆるめて、何をやっているのか興味深く覗き込んでくれたことが印象的でした。なかには立ち止まって、ずっと議論を聞いて行ってくださる人も。商業だけではなく、いろいろな人のやりたいことを実現できる場として、新しい商店街のありかたがこうした小さい試みを通じて明らかになってくるといいなあ。

ぜひこれからも続けていきたいと思います。


終了後は、「坊ちゃん」にて懇親会。商店街のみなさま、ありがとうございました!