ちょっとした工夫で濃くなるオンラインゼミの対話
4月から毎週行っているオンラインゼミ。自主ゼミとして6週間開講のあと、5月21日からはやっと正式に新学期がはじまりました。オンライン授業の形式はそのまま。
オンラインゼミでは、ゲストのレクチャーや学生の発表などもできますが、学生同士の対話を促進するためにはちょっとした工夫も必要。
そもそもオフラインで全員集合したことのないメンバー。安心して話し合える信頼関係をつくるために、4月30日のゼミでは「エナジーカーブ」のワークを行い、チームビルディングを実施。生まれてからいままでの間、人生の浮き沈みのエネルギーをグラフに表現し、シェアするというワーク。
趣味や所属といった現在の属性を紹介するのではなく、その人がどのような人生をたどって、いまのようにあるのか。これを交換するだけで、表面的な嗜好や性格の違いを超えて、お互いを尊重できるようになります。オンラインで実施するのははじめてですが、普通の自己紹介よりも関係が深まった実感があったようです。(3年生は後日自主的に集まって、みんなでシェアしていたそうです)
休憩時間などの雑談タイムが取れない今年は、ゼミの前半は新しく入った3年生だけの交流タイムも実施。
実は、グループにわかれてのワークがうまく進行できるのは、個別の話し合いをファシリテートしてくれる上級生がいるから。チャットでグループ間の様子を伝えあい、進行してくれています。心強い。
5月21のゼミでは、おやまちプロジェクトの高野雄太さんの想いをうかがい、尾山台の歴史を学んだ上で、これからの商店街を考えるワークを。GoogleのJamboardを各グループで立ち上げ、アイデアを出して整理。何の練習もなくてもみんな使いこなしていました。
はじめての集合写真。
オンライン授業は、ツールや教材も大事ですが、参加者それぞれが力を発揮してより深い対話を実現しようとする姿勢を持つことが基本。ツールが対話してくれるわけではないので、あたりまえですが、そんな基本を改めて実感するこのごろです。