置賜の皆さんと私たちの、これまでの思い出とご縁がたくさん詰まった“Tamazon”を賜りました!

この春卒業しましたクミコです。4月から心機一転、仕事をバリバリ頑張ろうと思っていた3月31日のこと。昨今の情勢でお仕事をお休みするようお達しが来て、しばらく自宅で自粛することになりました。一緒に暮らす大学生の弟も春休みが延長となり、2人で暮らしているとはいえ…お金もなく…(笑)心細い日々を過ごしておりました。
坂倉研の学生たちも、授業開始が延期になり、バイトや就活もあまりできず、どう活動していくか試行錯誤の日々を送っていたことと思います。

家にこもって2週間ほどたったある日。朝起きると、置賜のたくやさんからメッセンジャーに連絡がありました。
「新型コロナでこんなことになるなんて思わなかったけど、いろいろ大丈夫?いま、置賜の人と地域をつなぐ事業の有志で、坂倉研の学生の中で、地方から東京に出てきて帰れない状況のみんなに、置賜のお米とかを送れないかと準備をしてるんだけど、これは、卒業生の皆もじゃないかと思って連絡しました!置賜amazon、Tamazon送るから、住所教えてね」
退屈な日々に、事件だ!!!と思いました。恩贈りワールド研究室っぷりが炸裂です。卒業した私にまで…申し訳なさと同時に感謝がこみ上げました。

そして1週間後、Tamazonが本当に届きました。凄いボリューム!!!

3年前に初めて置賜に夏合宿に行った際にお世話になった川西町の大舟のゆきえさんのお米や、パックの玄米、ちょうどいいサイズの日本酒まで。愛を米て、さすが米どころです。


個人的に嬉しかったのは、昨年の夏合宿の「信夫町ガーデンフェスティバル」でチョコバナナを販売してくださったり、ラジオにも出演してくださったシャトレーさんのお菓子。娘さんが描かれたというアマビエもかわいい…。あの夏を思い出してエモーショナルになりました。

ちなみに箱の「Tamazon」の字を書いてくださったのは、ガーデンフェスに来てくださった地元の女子大生の方らしい。
そしてお酒のアテになるサラミ(2年目に訪れた南陽市のもの)や、地元のお菓子・でん六豆もいただきました。

置賜の色んな食べ物の他にも、福島からのお海苔や、愛媛からのおかきと入浴剤も!そしてマスクまで…!こんなんなんぼあっても良いですからね!

そして何より嬉しかったのは、心温まるお手紙でした。皆様の有志で送ってくださったので、もちろんお会いしたことない方からも色々頂いてしまい、でもお手紙を読んだだけでもぬくもりを感じました。そしていつかその方たちに会いに、その土地に行ってみたいなあと思いましたし、自分も誰かが困っている時に手を差し伸べられるような人になりたいとも思いました。ペイフォワードできるようになりたい。

置賜の皆さんと坂倉研の皆との関係はこれまでもこれからも続くだろうし、波及して素敵な出会いが繋がりまた次へ繋がっていくのだろうなと思うと、なんだかじんわりと嬉しくなりました。そのご縁に関われて私も嬉しいです。

改めて、坂倉研での活動を通して、日本中にゆるい繋がりや、地元以外の「自分のふるさと」が増えていくのが、なんだか不思議で、くすぐったいような、ほっこりした気持ちになりました。
情勢が良くなったら、しばらくは大人数では難しいかもしれませんが、何人かで“置賜”に会いに行こうと思います。そして日本中の色んな所へも!

自分は皆様に支えられてなんとか生きていて、情けなくて非力だと思うこともありますが、実は自分が気づいてないだけで、私も誰かを支えられているのかもしれない。そう思いながら、この状況にめげずに前向きに適度に頑張ります!
皆さん、おしょうしなっし!(文責:冨岡久美子)