即興劇のワークショップ いつもと違う身体と思考の使い方を体験


ゼミがはじまっておよそ一ヶ月。学年やプロジェクトを超えてずいぶん仲良くなってきた研究室のメンバーですが、今日は、即興劇のワークショップを開催。いつもと違う身体と思考の使い方を体験することで、メンバー同士にも新しいコミュニケーション回路をひらいていこうという試み。教室は、ふだんは人間科学部が使っている「スタジオシアター」をお借りしました。こうしたワークにうってつけの会場です。


まずは、輪になって(架空の)ボール投げや拍手回し、二人組みでミラーゲームなどのアイスブレイク。


ファシリテートしてくださったのは、研究員の絹川友梨さん。日本における即興劇の第一人者です。


こちらは、「何してるの?」ゲーム。ある動きをしている人に「何してるの?」と声をかけ、その動きとぜんぜんちがう「○○しているの!」と答えることで場面を展開していくワーク。写真は、モップがけの動きをしている人に「何してるの?」と声をかけたら「皇帝ペンギンの雛を育ててるの!」と返ってきたので、雛の動きをしているところ。爆笑。


いよいよメインのワークに。今日は、二人組みで物語をつくり演じていきます。テーマは、ウェルビーイング研究の一環で設定。是枝裕和監督の《ワンダフルライフ》をヒントに、天国に持っていきたいエピソード。


二人でエピソードを共有し、物語を決定。そのお話のなかにでてくる三つのポーズを決めます。それを組みあわせて動いてみるところ。


音楽にあわせて、つぎつぎとポーズをとってみます。


思いもよらない組み合わせがうまれるところがおもしろい。


その後、ちょっとした会話やエンディングといったパーツをつくり、最後は1分間の劇をしてみます。


こちらは、高校時代の陸上部の思い出。青春物語でした。


最後は、振り返り。普段あまり話さない者同士だったペアも多く、意外な組み合わせのおもしろさがありました。


みんな楽しかったよう。どうしても頭で判断することが多い大学のなかで、ふだんとは違う身体と思考の使い方をすることで、メンバー同士の新しい関わり方がひらかれたように思います。さらにアクティブなチームが育っていきそうです。

絹川さん、ありがとうございました!