学部専門科目「コミュニティマネジメント」をオンラインで実施しました。


Covid-19の感染防止のため全面的に授業がオンライン化された2020年春学期。学部専門科目「コミュニティマネジメント」も、オンラインで開講することになりました。
もともとこの授業は、各分野のコミュニティベースの先駆的取り組み行う方々をゲストに招き、その現場の課題や工夫を知ってもらう形の授業。今年は、学生はオンラインで家から受講することになったとしても、できるだけフィールドの雰囲気を感じてもらえるようにしたいということで、担当教員である坂倉が現地を訪れたり、普段は話を聞くことのできない地方にお住いのスピーカーを招く構成にしました。6週間の授業のテーマは以下。
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コミュニティマネジメント2020 講義案
東京都市大学都市生活学部 坂倉杏介
2Q 金曜3-4限(13:20-1705)
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7/3 コミュニティデザイン&マネジメント概論
・コミュニティマネジメント概論
・コミュニティデザインのプロセス(醍醐孝典さん Studio L)

7/10 観客からプレイヤーへ!住民参加のまちづくり これまでとこれから
・世田谷の住民まちづくり(風間委文子さん トラストまちづくり)
・事例:おやまちプロジェクト(高野雄太さん おやまちプロジェクト)

7/17 オープンスペースの未来
・暮らしの実験室 西千葉ハローガーデンの取り組み(西山芽衣さん マイキー)
・事例:芝のはらっぱ計画(芝のはらっぱ実行委員会メンバー)

7/24 地方創生の先端事例
・徳島県神山町:地域を将来世代につなぐプロジェクト(高田友美さん つなぐ公社)
・宮崎県新富町:日本一チャレンジしやすいまちづくり(齋藤純一さん こゆ財団)

7/31「関係人口」が地域を変える
・関係人口の本質は何か(前神有里さん 地域活性化センター)
・事例:置賜プロジェクト、湯河原の居場所/移住政策(学生発表)

8/7 コミュニティづくりを仕事にする
・ネイバーフッドデザイン マンション管理を超えて(田中宏明さん HITOTOWA)
・石塚計画デザイン事務所の仕事(千葉晋也さん 石塚計画デザイン)
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他のオンライン授業のように、先生が一人でレクチャーするのではなく、ゲストの方とのトークセッションを挟みながら、時にはバーチャルフィールドワークを行いつつ進行。また、教員とゲスト以外にも、研究員や共同研究を進める研究パートナーの方々にも参加してもらいました。そして、研究室の学生は、ディスカッサントとして、チャットのコメントをピックアップする作業を手伝うサポータとして、活躍してくれました。チャットに書き込みやすいように呼びかけたり、補足情報を伝えたりしてくれて、160人を超える受講者の授業でしたが、チャットやブレイクアウトルームを使いながら、活発に意見交換しながら進めることができました。オンライン授業を楽しく参加できる環境をつくってくれて、本当に感謝。ゲストの方々、サポータの方々、そして講師の皆様も、本当にありがとうございました。以下、印象的なシーンを写真でご紹介。


第1回の講師、スタジオLの醍醐さんの背景は、ちょうど旬のさくらんぼ。


第2回は、尾山台のタカノ洋品店から授業を配信。


トラストまちづくりの風間さんの講義では、卒業生でトラまちで活躍する菊地くんも、後輩にお話をしてくれました。


大学院生の利枝さんからは「まちを自分ごと化すると、学生生活が超HAPPYになります!」というメッセージ。


西千葉「Hello Garden」の西山さんのお話は、芝の家から。


いま、芝の家で進んでいる「はらっぱ」の計画も紹介しました。


地方創生の先端事例を紹介する第4週は、宮崎県新富町から齋藤潤一さん、徳島県神山町から高田友美さんにお話をうかがいました。この二人に同時に教室に来てもらって授業を行うことは(なにごとかがなければ)ほぼ無理なことですから、授業がオンライン化したことによる大きなメリットを感じました。


最後の週は、元住吉「となりの.」から。集合住宅のコモンスペースのありかたを現地の様子を紹介しながら、HITOTOWA田中さんにレクチャーいただきました。


石塚計画デザイン事務所の千葉さんも、オンラインで。オンラインですが、ホワイトボードを駆使してディスカッション。