総勢40人でオンラインまち歩き 尾山台バーチャルフィールドワークを実施


2週目のオンラインゼミのフィールドは、尾山台がテーマ。どうせ地理的な参加の制約のないオンラインだからということで、今回から新入生や2年生も誘い、オープンなゼミにすることになりました。入学したもののガイダンスや授業もなく、5月の開講まで同級生にも会えない新入生や、オーストラリア留学の途中で帰国しなければならなかった2年生など、ゼミ生だけでなく、外出自粛生活の中で息苦しい状況に置かれた学生も多いのではないか。ゼミに参加し、他の学生と話すだけでも力になるかもしれない。という想いで。


結果、6人の新入生、4人の2年生、さらに高校3年生も1人参加してくれて、合計約40人のゼミに。zoomのギャラリービュー1画面に収まらない。zoomの名前に学年を入れて、初めての人同士も話しやすい小さな工夫。


こんな感じで、オンラインレクチャー。


座っているのは、実は尾山台のタカノ洋品店の店先。


せっかく尾山台を紹介するのに、まちを歩き回って体験してみてほしいということで、この日は徒歩や自転車など公共交通機関を使わずに来られる学生と研究員が尾山台に来ました。が、「ソーシャルディスタンシング」が必要ということで、2メートルほど間隔を置き、屋外に机を出して、物理的には声の届く範囲にいながらもzoom経由でコミュニケーション。ちょっと怪しい。「いつもの水曜日のホコ天活動はやってないんですか?」と声を変えてくれる親子など、嬉しい反応も。


全体でチェックインとイントロダクションを行なった後は、ブレイクアウトルームに分かれて、4グループでまち歩き。


4年生が用意してくれた尾山台のマップ。感染防止で外出自粛の現在、実際にまちの様子はどうなっているか。子ども、高齢者、主婦、商店主の立場に立って、どんな課題があるのかをフィールドワークし、アンダーコロナの状況で自分たちにどのようなことができるのか、アフターコロナのまちがどうなっていると良いかを話し合いました。


現地にいる人が、オンラインでつながっているメンバーと話しながら、まちを歩きます。


このような感じで、様子をレポート。


商店主にインタビュー。業種によって、受ける影響はまちまち。


まち歩きしながらディスカッションした内容を、全体に戻って共有。普段人が多く集まりいろんな目的の人が集まるスーパーよりも、個人店の方が心理的に入りやすいこと。子どもや夫が毎日家にいるようになってストレスを感じるというお母さんの話を聞いて、家にいる自分がお母にどんな感情をもたらしているかを想像する機会も。また、気軽な交流の場がなくなってしまった高齢者がZoomを使っておしゃべりできるような支援を学生ができないか、子どもたちが遊んだり宿題する時間を共有したりするオンラインの溜まり場ができないかなど、今自分たちにできることを話しました。


後半は、高野雄太さんから、おやまちプロジェクトの紹介。


おやまちプロジェクトは、課題解決型ではない「まちづくり」。これからのまちのビジョンとして、いろんな人が自然に出会い、それぞれを認め合い、必要な時に必要なことを市民同士が生み出していけるようなまちが理想ではないか。そのためには、楽しさや自分の意思を大事にすることが大切だというメッセージ。


その後は、1年生同士の交流や先輩への相談タイム。19時過ぎからはオンライン懇親会で、主に4年生と3年生の交流を行いました。20時半以降は卒業した先輩方も参加し、深夜までオンライン飲み会が続いたようです。
来週のゼミは、湯河原がテーマ。楽しみです!