出現しつつある未来を見つける。4月の課題図書2冊


授業のない4月。時間にゆとりのある学生が多いので課題図書を設定。『わたしたちのウェルビーイングをつくりあうために』『シン・ニホン』の2冊。(加えて、そのうち出版予定の『コミュニティマネジメント』の原稿も読んでみてもらう予定)。異例の年だからこそ、坂倉研のテーマは、「いままさに出現しつつある未来を見つけ、それを描く」。それに向けての共通の視点を持つために選んでみました。

最近は新型コロナウィルス感染対策の急ぎの対応(例えばイベント中止や授業のオンライン化など)よりも、次第にアフターコロナ世界に向けて何を大事にしてどのようなアクションを構想していくのか、という少し先のことを見据えた対話が増えている気がしています。そうしたいろいろな話し合いのなかで繰り返されるのが「わたしたちのウェルビーイングをつくりあうために」何ができるのかという問い。近視眼的で個人的な損得の世界から、より深くて寛容な連帯へ。大きなシフトが起きていくといいなあと願いつつ。こうした社会のシステムチェンジを見越した議論を、ゼミのみんなとできるとよいなと考えています。