「世田谷DIY道場」で保坂区長と対談しました。


2019年3月23日、北沢ホールにて「世田谷DYI道場〜活動レポート&交流会〜」が開催されました。保坂展人区長が主催し、市民との対話を通じて政策を考えていくという貴重な場。


この日は第3期政策フォーラムの活動レポートと交流の機会。発表に先立って、保坂区長と対談をさせていただきました。区長からは、『ソトコト』に掲載された「おやまちプロジェクト」紹介も。ありがとうございます。


当初は、宮台真司先生との鼎談が予定されていたのですが、宮台先生が残念ながら来られなくなったということで、ビデオ出演。「あるものを生かし、ないものをつくる」というテーマで、自分たちのことは自分たちで考えて決める自治の大切さについて。地域社会の空洞化によって、むき出しの人間が好き放題に行動する「神経症的振る舞い」が横行する現代。ポストトゥルース化していくメディア。異常なことが起きつつあるなかで、地域の連帯によって歯止めをかけていかなければいけない。という大きな話。


不機嫌で孤独な人たち、短期利得を是とするビジネス的思考が溢れるなかで、脊髄反射的に対応するのではなく、まずは深呼吸して空を見上げるような地域でありたい。数世代先のことも思い描き、他者とともにある身体的なあたたかさの実感できる場をひらいていくことが、私たちにできることなのではないか。地域共生のいえとかは、そういう意味でとても大事。といったことをお話ししました。


1時間弱の対談のあとは、6チームの活動発表。

この日の発表は、以下。

「三茶ワーク×経営機能代行」
プレーヤー:高橋秀紀・吉田亮介さん
三茶で楽しく仕事をするための茶屋とワークスペース。新しい働き方と経営機能強化の新しい選択肢づくりに挑戦します。

「おでかけひろば cobaco」
プレーヤー:斎藤淳子さん
親子で気軽に立ち寄れるおでかけひろばに、仕事ができるワークスペースと利用者のお子さんを預かる一時預かりを始めました。

「Alulu きたざわ」
プレーヤー:福田宏実×浩平さん
東北沢にこどもたちが遊んで学べる場、親子でワークショップに参加したり地域の人も集まれる場をつくります。

「北沢PR戦略会議」
プレーヤー:下平憲治さん
「小田急線沿線の街の未来を考える」をテーマに、再開発が進む下北沢を中心に街作りの成果を発表します。

「せたがや未来会議」
プレーヤー:榎本吉宏・たなかちとせさん
世田谷で「ゆるいつながり」の輪を広げる活動がスタート。共通の想いが「共創」という新しいコミュニティのカタチを生みました。

「ふっくら布ぞうりの会」
プレーヤー:工藤賀子さん
東北の被災地で展開していたコミュニティ作り、生きがい支援、経済的支援の活動を2018年から世田谷でもスタートしました。


その後は、各発表者を囲んでダイアログ。


最後にコメント。少し前の地域づくりの現場は、固定されたメンバーが結束してがんばる、ということが多かった。今いきいきしている地域は、数ヶ月に一度訪ねると、必ずと言ってよいほど「新キャラ」が登場して新しい動きを生み出している。多様な人が多様な形で地域に出会い、参加できる環境が実現している地域ほど元気。世田谷も、半年ごとにたくさんの人たちが活動を始めている。政策フォーラムがその現場になっているというお話し。


政策フォーラムは、第4期も開催されるそうです。今後ますます発展してきそうで、非常に楽しみです。