あなたがいるからまちが元気に!おやまちシンポジウムを開催!


2019年2月23日、「おやまちシンポジウム『あなたがいるからまちが元気に~〈まち〉と〈じぶん〉の新しい関係を探して~』」を開催しました。会場は、東京都市大学世田谷キャンパス。地域の多様な人の想いをつなげ、ともに未来のまちをつくっていく「おやまちプロジェクト」の理念とこれまでの活動を共有し、人とまちが共に元気になるための仕掛けや仕組み、叶えたい未来像を話し合うシンポジウムです。
朝から学生を中心に会場づくり。いつものホコ天のように、人工芝とテントで会場の演出をしてみました。硬い雰囲気の教室が、おやまち的空間に。


受付には、尾山台小学校のお母さんたちが応援に駆けつけてくれました。


司会進行は、学生が。利枝と輝一が担当。


尾山台小学校・渡部先生からご挨拶。


その後、テーブルごとにチェックイン。簡単に自己紹介タイム。


雄太さんより、これまでのおやまちプロジェクトの流れを。発起人の4人の出会いから、さまざまな取り組みが広がってきたストーリーを共有していただきました。


続いて「インプットトーク」として、4名のゲストから話題提供。多分野のフロントランナーに未来のまちを語るための4つの視点を提供していただきました。まずは文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官の長田徹さんより、「地域でつくるキャリア教育の未来」というテーマのお話。


「なんで勉強するの?」って聞かれたらどうする?というロールプレイを導入に。いろいろな立場の人が楽しく話し合うきっかけにもなりました。長田先生のお話は、勉強することが自分の未来につながっていく実感を持てることがキャリア(=人生の轍)教育。そのためには地域の人と関わり、自己有用感を得られることで自己肯定できるようになることが大事。そして、難しい社会状況のなかでも自分が未来をつくっていけると思って行動している大人に出会うことが大事とのこと。


つづいて「まちに関わることでまちも自分も元気になる」と題して、馬場未織さんから。建築ライターでありNPO法人南房総リパブリック理事長の馬場さんは、ご近所にお住まいの二地点居住の実践者でもあります。地域にかかわることで地域を知り、地域を知ると愛することができるように。すると自分が変わり、自分が変わることで身の回りの暮らしを変えていくことができる。暮らしの実感から、自分と違う他者を想像することのちからを教えていただきました。


東急電鉄株式会社の東浦亮典さんからは、「私が感じる尾山台の魅力と未来」というタイトルで東急沿線のこれまでとこれからのお話を。レッチワースなど田園都市の歴史と沿線の開発史を踏まえて、魅力的なまちとそうでない町、そして住民と自治体と民間企業が連携してつくる多世代多機能の町がこれから必要になってくるというお話。


参加者のみなさんも、熱心に聞いてくださいました。


最後は、NPO法人ミラツク研究員の森雅貴さんから「未来を構想する場「リビングラボ」の可能性」。フィンランドと台湾のリビングラボの紹介。リビングラボは、住民の暮らしの場で新しい社会デザインを開発していこうという仕組み。技術やサービス開発にコミュニティが参加し、大学など研究機関が中心となって進めるオープンイノベーションのプロセス。まさにおやまちプロジェクトは市民の共創によるオープンイノベーションの仕組み。これからの指針になる話題提供でした。


話題提供のみなさんとのパネルディスカッション。かなり多様な4つの視点を尾山台という場所に置き換えて未来を考えてみると、どのような展望が開けてくるのか。


少し頭を整理したあとは、神武先生のファシリテーションでワークショップ。


テーブルごとにもう一度、ちょっと詳しい自己紹介。


テーマは、10年後の尾山台に起こっていたらいいことは何か?


テーブルごとに、アイデアや想いをどんどん挙げていきます。


会場全体に熱気が溢れます。


後半は、出されたアイデアを構造化。たくさん出た案のなかで、インパクトが大きくて実現できそうなものはどれか。


みんなで話し合いながら、評価をしていきます。


アイデアを出すだけではなく、それぞれの特徴を吟味していくことで、みんなの想いの全体像が共有されていきます。


最後は、全体で共有。今日はアイデアではなく、そのアイデアを実現するために「私はどんなことをしたいか」を一人ずつ話してもらうというラッピング&チェックアウト。


自己紹介で使ったシートの下に、やってみたいことを記入。「いすづくりWSを主催しまーす!」


ひとりずつ、表明。


これまでも参加してくださった方、駅に貼ってあるポスターを見て初めて参加してくださった方など、あらためて多様な方が集まっていることが実感できるとともに、みなさんの「やってみたいこと」が実現していくことがさらに大きなエネルギーを生み出しそうな予感を感じることができました。


最後は、記念写真。みなさん、ありがとうございました!


こちらは、スタッフ打ち上げの様子。


4人だった発起人は、コアメンバー7人体制に(神セブンではなくおやセブン)。ここに学生メンバーが加わって10数人のコアメンバーチームで今年も進めていきます。今年もどうぞよろしくお願いいたします!